何が見えるか、行ってみてのお楽しみ。
不思議なことが、起きる場所。魔性や神霊、死者など「この世のもの」ではない存在や、見たことのないような「別世界」は、さまざまな「境界」を越えた時に出逢うとか。人生においても日常から一歩踏み出すことで、新たな世界が開けたり奇跡的な出会いが起きるもの。人や物の移動が活発になった江戸時代、人々は越えたり渡ったりの旅を通して様々な未知との遭遇を時に畏(おそ)れ、時に楽しみました。
本展では、二つの世界を架け渡す「橋」、山と里あるいは天界と下界を結ぶ「坂」、現世と神域を繋ぐ「鳥居」、日常から非日常へと誘う「旅路」など、異世界と私たちを結ぶちょっぴり怖くて不思議な「境」の魅力を広重の作品から読み解きます。
あの橋を越えたら。あの坂の先には―。彼方(あなた)と此方(こなた)を繋ぐ間(あわい)は、人生に変革をもたらす道標(みちしるべ)。
往きつ戻りつ怖いながらも、通りゃんせ、渡りゃんせ。
ぜひ、この機会に貨幣・浮世絵ミュージアムへのご来館をお待ちしております。