花に戯れ、風に詠う
憧れたり、信仰したり。はたまた愛でたり、食べてしまったり。
古くから、私たちにとって身近な小さな命である「鳥」。天空を優美に舞う姿から「神の使い」と崇め、その囀(さえず)りに人生の悲喜交々を重ねて表現するなど、美しい日本の文化を育んできました。多様な芸術と娯楽が華ひらいた江戸時代、鳥はブームを巻き起こします。将軍から庶民まで鳥料理に舌鼓を打ったほか、海外から持ち込まれた珍しい鳥に驚嘆し、鳥を飼育して鳴き声の美しさを競い合いました。
本展では鵜飼や鷹狩など鳥と生きる暮らし、お洒落心をくすぐる鳥文様、魅惑的な羽色に由来する色、鳥の瞳だからこそ見える景色など、日本文化を縦横無尽に天(あま)翔(か)ける野鳥の軌跡を広重の作品とともに辿ります。
ぜひ、この機会に貨幣・浮世絵ミュージアムへのご来館をお待ちしております。