金(Au)は、自然界では、単体の元素として産出することがある鉱物であり、とても希少で美しい金属です。そのため、人々は大昔より金を宝飾品として利用したり、長い間貨幣として、経済活動を支えたりしてきました。現在でも、資産として蓄財や投資の対象になりますし、工業製品においても必要不可欠な金属資源です。
今回は、金鉱脈の成因や形成過程について解説し、日本国内の金鉱床と鉱山を紹介します。そして、旧加賀藩内の鉱山や江戸時代の金の製錬技術も紹介して、これらの鉱山が藩や前田家に与えた影響についてもお話しします。
また、当日のみですが、ミニ展示を開催し、“金などの鉱石の標本”をご覧いただきます。