野尻湖では、湖底のおよそ4万年前から6万年前の地層から、1万点を超す哺乳類化石が見つかっています。化石の種類を調べると、9割以上はナウマンゾウで、次いでヤベオオツノジカが多く発掘されています。
日本国内では、1万1700年前よりも古い、後期更新世の地層からナウマンゾウと一緒により多くの種類の哺乳類化石が発見されていて、トラやオオカミ、バイソンの仲間なども生息していたことがわかっています。
そこで今回の特別展では、野尻湖で見つかったことのない後期更新世の動物たちに注目して、日本各地で発掘された化石などを展示します。野尻湖との違いにも注目しながら、どのような場所でどんな動物の化石が見つかっているのか紹介します。